2008.08.03 (Sun)

惣領冬実「チェーザレ」

最近、会社の人から借りた漫画「チェーザレ」。
作者は「ES」、古くは「MARS」などのヒット作を持つ惣領冬実さん。

これ、相当本格的に調べて書き込んであります。
意外にもチェーザレ・ボルジアを主人公にしたコミックって多いんですよね。
特に少女マンガ。もちろん、ルクレツィアとの関係性が重視されるんですが。

惣領版「チェーザレ」はもっと、ドライに、しかもリアルに描かれています。
そして特筆すべきはやはり絵の美しさ。細部にわたって、しかも時代考証されて。
こりゃあ、身体相当酷使してるんじゃないの?

コミックのほうには、恐ろしい量の参考文献や、
元東大総長(現学習院大教授)の大政治学者佐々木毅の解説が載ってたりして、
こうなると一種の教養本ですねー。用語解説も充実しています。
マキャベリ「君主論」とか、塩野七海「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」、
この辺に手を出すにはちょっと…という方、まずはコミックから読むのはいかがでしょう。
私も、久々に本棚に眠る本を読み返してみたくなりました。

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2008.02.06 (Wed)

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

きましたよ。

ついに。

実に長かった。7年間。

今、全国のファンは狂喜乱舞しているに違いありません。

小野不由美「十二国記」(講談社)をご存知でしょうか?
私、このシリーズにどんだけ衝撃を受けたことか。
硬質な文章、世界観、そして胸をえぐるような言葉。
王と麒麟が存在する十二の国。
自分とは何か?国を治めるとは何か?
一種哲学的な問いに全力でぶつかっていこうとする主人公たち。

十二国=常世と同時並行で存在する蓬莱=こちら側を
舞台とした、「魔性の子」(新潮社)という作品もあります。
「十二国記」を読んでいなくても大丈夫なホラーファンタジー。
「魔性の子」は人間の醜さ、絶望を感じさせるものでした。

現在、2001年に出た作品を最後に新刊は出ていません。
話が佳境に入ったところでの中断だけに、想像は膨らむばかり。
二次創作サイトがどれだけ存在しているんだか(笑)

そんなファンに届いた朗報とは、2月27日発売の「yomyom vol.6」に
小野主上(ファンは作者をこう呼ぶ)が十二国記短編を掲載するというもの。
十二国記シリーズ以外の小野さんの作品、結構ホラーなんで、
「屍鬼」とか好きになれなかったのよね〜。
なので、大変嬉しゅうございます。

本編は講談社なので、今回は「魔性の子」と同様、蓬莱が舞台なのかなあ、
と思ってみたりもするのですが、とりあえずは予約しなければ!

まだ読んだことのない人、まずは、
小野不由美「月の影 影の海(上)(下)」(講談社文庫)からどうぞ。

ちなみに、小野主上はミステリ作家綾辻行人氏の奥様でもあります。


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2008.02.04 (Mon)

ホルモオオオオッ!

万城目学さん。「鹿男あをによし」の原作者です。
といっても、ホルモーは読んだけど、鹿男は未読の私。
「新訳走れメロス」や「夜は短し歩けよ乙女」の
森見登美彦さんと共に、京都が舞台の小説で最近大人気ですよね。

「ダ・ヴィンチ」1月号を宮越屋珈琲でめくっていたら、
新作「ホルモー六景」についてのインタビューが載ってました。
その中に、こんなくだりが。意訳です。

―どの短編もぎっしり中身が詰まってますよね?

「CHAGE&ASKAのASKAが、
どんな短い前奏にもメロディー入れないと耐えられない
って言ってたんですが、まさにそうだなあって思いますね」

おおう!
ちょっと嬉しかったなり。

「鴨川ホルモー」「ホルモー六景」、お勧めですよ♪
私は「ホルモー六景」が好き。あんな人やこんな人が、
しかも新たなるホルモーの一端も垣間見えます。
とはいっても、「鴨川ホルモー」読まなければ、
まったくこの短編集は楽しめないけど(笑)

ホルモーって何?って思われた方、今すぐ書店へGO!
疾走感あふれる文章で心ゆくまで遊んでください。
20:16  |  本・漫画  |  TB(0)  |  CM(5)  |  EDIT  |  Top↑

2007.06.12 (Tue)

ゲドを読む。

既に書店でご覧になった方も多いと思われますが、
文庫型のフリーペーパー、「ゲドを読む。」を手に入れました。
もともと、七月に発売される映画「ゲド戦記」のDVDのPR媒体ですが、
これ、ものすごく面白かったです。

なにがいいって、映画のPRではなく、原作の解説であること。
そして、執筆者の豪華なこと!
中沢新一さんや、河合隼雄さん、翻訳者清水真砂子さん、上橋菜穂子さん。
これだけの内容が無料だなんて〜って感涙ものです。

で、読んでみてはじめて、散々文句言ってた映画について、
吾郎監督はきちんと理屈の通る説明をしてたことにちょっとびっくり。
受け手である私たちが、「ジブリだから」という既成概念に囚われて
違和感を勝手に抱いていたのかもしれませんね。
映画で不満だった部分の半分くらいが(笑)解消された感じです。
残りの半分はまあ、初監督作品だから仕方ないか、っていう技術面。
現代にフィットする形でストーリーを展開させてたのね、ってことを
一年後にようやく知ることになりました。

ぜひ、このフリーペーパー、見かけたら読んでみてください。
きっと、ファンタジーってこういうものなんだって思えるよ。

ああ、中沢新一の本読みたくなった…


22:15  |  本・漫画  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2006.09.03 (Sun)

乙女の妄想炸裂

「この世は涙の谷間」だって考える人もいるでしょうが、
私にとっては「笑いの谷間」でないとやっていけません。
映画だって純愛感動系よりも笑える映画の方が好き!

最近読んで大爆笑したのが三浦しをんさんのエッセイです。

彼女は先日、山田詠美さんに次ぐ若さで第135回直木賞を受賞したばっかり。でも、彼女の本領は小説よりもエッセイにあるんじゃなかろうか、と思ってしまうのです。

私が読んだのは、文庫化されているエッセイ「しをんのしおり」「人生激場」(ともに新潮社刊)。
何がおかしいかってその妄想っぷり。例えば、高倉健さんを愛するしをん嬢は、健さんの1日を妄想だけでつむぎあげるのです。あるいはワールドカップにハマって(2002年のですが)、各国男子の胸毛チェックをしたり。

このエッセイ、男性が読んでも面白いのかは分かりませんが(笑)、
女子には結構ウケがいいんじゃないんでしょうか。

ちなみに、小説は現在のところ、「ロマンス小説の七日間」「格闘するものに○」を読了。エッセイはハードカバーでまだまだ沢山刊行されているので、先にそちらを読むことにしよっと。

01:16  |  本・漫画  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑
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